2021/05/31 14:22
日本は、水質が非常に恵まれいる国です。
旅行や仕事などで海外に行った方はわかると思いますが、
蛇口をひねり飲み水が出る国は稀です。
そのくらい『水』という資源に恵まれています。
そして、糸産地も水が良い場所であるから繊維産業が行われています。
糸を紡ぎ、絹を紡ぎ、染色をし、などなど水が良くないと
綺麗な着物や綺麗な色ができないからです。
シルクを吐いてくれる蚕も、水の綺麗なとこで作られた桑を食べると良い糸を
吐いてくれます。
繊維産業から工業へ移行した土地も『水』が関係しています。
質の高い工業製品もまた良質な水が必要なのです。
製造業のすべての原点は『良質な水』であり
その恵まれている環境だと感じます。
中国などは、古来より『黄河』の水を使っています。
字の通り黄色い河ですから、濁っており生活水としては使えません。
もちろん繊維、工業とも不純物が入っているのでなかなか使うことは難しい水です。
そこで近年では、日本やドイツなど工業先進国のろ過装置を中国へ設置し
稼働させ濁った水の問題をクリアさせています。
世界でもイタリアのビエラ、フランスのリヨンなど水質が非常に良い場所に繊維工場や
生地メーカーが集中しています。
なのでどこでも設置できるというわけでく良質な天然の軟水が湧き出る地域でなくては
良い製品ができないということです。
その点、日本は多くの土地で良質な水が使え良い製品作りができる
恵まれた土地だと思います。