2021/06/04 11:34

服を製作する上でデザイン画やパターン・生地裁断・縫製・染色加工などなど沢山の工程がありますが、
一番『着る』上で気になる『着心地』、着心地は生地、パターン、縫製で成り立っていると思います。

生地生産は本当奥が深く、生かすも殺すも製作者の手に委ねられます。
とても良いコットンやリネン、絹、羊毛、化学繊維など、どの様に撚糸してどの様に織るか
緻密に計算され製作されています。

組み合わせも決まっており、例えば綿はナイロン、羊毛は羊毛だけ、絹は絹だけ、ナイロンとレーヨンの組み合わせ
などなど複雑になります。

なので、ファストファッションと何が違いますか?と聞かれれば
『生地の製作の撚糸や織りから作りが違います』とお答えします。

拘って製作された生地は付加価値も質も触り心地も全然違います。
そして、生地の裁断や縫製時の時スムーズに作業が出来、綺麗な服が仕上がります。

服を作る上で気になる事が『斜行』です。
斜行とは『生地のねじれ』みたいなもので、洗濯をすると左右対象でなかったり、バランスが取れてなく
不恰好な状態になります。よく安い生地になりがちです。

しっかり製作してある製品は斜行をしない作業や手間をかけています。
それが裁断であり縫製での細かな手仕事と手間作業になります。
機械的に工程だけの流れ作業とは違い、小さな手間を何回も何回もかけ
良い製品は作られています。