2021/06/04 16:15

20年前くらい前は『日本製』や『アメリカ製』『イギリス製』『フランス製』が溢れていました。

全て定価で買えて、各国のお国柄が出る作りや風土からの形、歴史的な縫い方、加工方法など、
手に取るたびに楽しかった記憶があります。

そして今現在でも、各国で製作された製品は長持ちし
使えば使うほど味わいが出ています。

一時期から全て『中国製』に変わり、その国の風土や歴史は感じられなくなりました。
『ブランド価値』だけでつまらない製品になった気がします。

どこでもコスト削減が重要だ!!と言わんばかりに工賃の安い中国へシフトしました。
そして起こった事が『技術の消滅』です。

今まで、積み上げてきた加工技術が中国へ流出し、雇用と技術を盗られてしまった。
産地の腕ある職人を必要とせず効率だけを考え人員削減をしてしまった。などなど
中国製にシフトした結果、儲けだけの味わいのない製品と環境ができてしいました。

各国の服や靴などファッションとは、その土地の風土・文化・技術・アイデンティティー・長年培ったものが
反映されるから面白いと思います。

日本のメーカーなのに中国産
米国のメーカーなのに中国産
仏のメーカー中国産
英のメーカー中国産

全て中国で溢れかえっています。
これでは、購入するお客さんは『ブランドネーム』や『安いか高いか』でしか比べません。

唯一イタリアだけは中国にシフトしてないかと思いきや
イタリア国内の縫製加工工場は中国人によって運営されています。
メイド イン イタリー Byチャイナです。

この様な現状を踏まえ、Sawtooth Roofでは日本製でしっかりとした仕事氏(職人)の手仕事で
製品を作ろうと思い製作してます。(外国の研修生を入れている縫製屋さんは使っていません。)

多少、もちろんは工賃は高くなりますが、
しっかりした仕事と加工縫製、熟練した手仕事によりエレガントさ、頑丈さ、使いやすさ、着やすさ
全て完成度の高いものが仕上がります。

生地も然り、国内の生地は繊細に織られたものが多く、付属品も美しものやクオリティの高いものが豊富にあります。
ヨーロッパの様に気候や用途によったもの作りは、まだまだなとこはありますが、
質実剛健なもの作りにおいて日本のクオリティは最高だと思います。

その様な、技術を衰退させたくないという思いもあります。
最近では『信頼の日本製』としてまた売り出している製品も出てきました。

その様な環境がまた少しずつ増えて、日本製が広まるといいなと感じています。