2021/06/10 11:41
2000年代に入り、極端に安い物の流通が増え
ファストファッションを筆頭に日本国内では大量生産、大量消費の流れが強くなった気がします。
通常、日本国内で3000円で売られているTシャツが500〜600円程に、
デニムやスラックスなど1万〜2万円くらいの商品は1980円や2800円程に
古着くらいの値段で新品が買えるようになりました。
しかし、当初は目新しく誰もが『安くて、おしゃれ』など飛びつき話題にもなりましたが、
2〜3回洗濯するとヨレるほつれる、だらしなくなるなど問題も多発しました。
近年2008年ほどになるとクオリティも安定しだし、商品の評価も上がり始めました。
ですが価格は据え置き。
据え置きで商品価値を上げることは、とても凄いことです。
ですが、500円のTシャツは私のような従事者から見ると『確実にどこか泣いている』と感じました。
生地代、染色代、縫製代、輸出代、関税、Tシャツ1枚当たりの掛け(500円なら200円以下で製作しないと元が取れない)
それを考えた時、200円以下で上記の工賃や雑費はどう見ても違法労働が入っている気がしました。
最近では有名ファストファッションの強制労働者の問題が明るみに出てきました。
他の有名商社やスポーツメーカーなども名を連ねています。
安いから良いの裏にはやはり『何か』有ります。
繊維アパレルの従事者としては心苦しく
今後は、産地や工程を見直し正当な賃金で正当な労働下で良い製品が作られる事を
祈るばかりです。