2021/06/22 15:30
Sawtooth Roofのアイテムを染色する上で不可欠なものが
『水』です。
水は繊維産業にとって非常に不可欠なマテリアルとなります。
Sawtooth Roofのを製作している街は群馬県桐生市にあります。
そこには、利根川水系の渡良瀬川と桐生水系の桐生川があり2本の川に挟まれた
街が桐生市になります。
Sawtooth Roofの製品は桐生川の地下水で染色加工されています。
非常に柔らかい軟水であり19mg~26mgとボ◯ビックの30mgより柔らかな軟水となっており
使用している水は、桐生市の標高1,199mの根本山を源流とし 全国『水源の森百選』に選ばれています。
桐生川の水は飲料水でも美味しく、染色にも非常に適した水となっています。
・軟水は 0~60mg/l
・中程度軟水は 60~120mg/l
・硬水は 120~180mg/l
水は上記の性質を持ち、軟水の柔らかな水の方が発色性が良く染色しやすい水となっています。
染色物に対しても染料が染着しやすく、染色物も痛まない水になります。
そして昔から桐生川沿いには染色関係の会社が点在していました。
イタリアの姉妹都ビエラもイタリア国内が硬水の環境の中
標高900mからアルプスの軟水の恩恵を受けた唯一の土地であり生地の生産や染色をしています。
染色は水質にとても影響を受けます。少しでも水が硬水になれば、くすみが出てしまったり発色の良い色が出なく
染色物にも痛みが出てしまったりします。
染色は自然の恵みにも左右され繊細なものだと感じます。
Sawtooth Roofのアイテムは、『水源に恵まれ自然環境で磨かれた地下水』で作られたアイテムであり、
手仕事と自然の融合だと感じます。