2021/07/12 11:51

服を買う時に、皆さん生地の裾を触ったり

生地の種類、良さ、厚さ、薄さなど確かめてませんか?

もちろん、とても重要な事だと思います。
しかし、生地はプロ目線から見ても実は良いのか悪いのか
判断できない物も存在する為、

お客さんが生地を触ってもほぼ『自分にとって良い素材かそうでないか』になって
いると思います。

そこで、他の判断はどこになるかと言うと
アイテムの作り込みや縫製になります。

Tシャツの場合は、生地を良いものにするか、縫製を良いものにするか、プリントでインパクトを出すか
など様々な考えがあります。

弊社の場合は生地は『第2の皮膚』と呼ばれるくらいなので、生地と着心地を中心に製作しています。
ですがTシャツの場合はニット素材なので『本縫いとロック』と言う縫う方で主に縫われていきます。
他には丸網などありますが、丸網の場合でもアームホール部分はロックか本縫いで縫われています。

・Tシャツの場合

自分でTシャツを買う時のポイントは、生地の厚さ薄さより
・どのような素材であるか、
・縫製を見て綺麗に縫われているか (量産での縫製が汚いものは手を抜いてる可能性あり)
・生地の目を見て斜行しないか   (いい加減に裁断されていると洗濯後にヨレている)
・店員さんに聞いてワンサイズ縮むかどうかを聞きます。(輸入物は平気で1サイズ2サイズ縮むものがあります。)


・Yシャツの場合

Yシャツは、一時期から見ればとても手頃に手に入りやすくなりました。
Yシャツはブロード生地やタイプライター、リネン、などあり
生地の良さに関してはこれも見分けはつき難いです。

なので、
・カラーの綺麗さ   (シャツの命です)
・ボタンは貝ボタンか (プラスチックより見た目が変わります。)
・縫製の目の細かさ  (エレガントさ)
・おりふせ縫いになっているか
・ボタンホールの綺麗さ(イタリアシャツはワザワザ手縫いという時もあります。)
・ガジェット部分の処理(脇の縫い目が解れないように処理されているか)
など参考に見ます。

実は、このガジェットは曲者で、
腕のある縫製職人になると、『どうに処理してるの?』と言うくらい
縫い方のテクニックが光ります。

ジャケットやベスト、ジャンパー、など
普段なんとなく着ているものには、縫製屋さんのとてつもない技術が
手仕事によって込められています。

ファストファッションではそのような拘った作りは稀にあるだけですが、
ある程度良さそうなアイテムを見つけた時は是非、生地だけでなく
中の作り込みを見てみて下さい。